真言宗について

真言宗の歴史

南無大師遍照金剛
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高野山金剛峰寺
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弘法大師
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高野山真言宗、真言宗智山派、真言宗豊山派、真義真言宗、その他各宗派

弘法大師空海は15歳で都にのぼり、仏教をはじめ様々な学問を学び、各地の山野で修行した。そして密教の実践を学ぶために中国へ留学し、恵果に入門する。

恵果は空海に会うなり「私はあなたが来るのを待っていました。すぐに密教の奥義を伝えましょう」と言った。恵果は1000人を超える弟子の中から正当な密教の継承者として空海を選んだ。空海は帰国後、全国行脚を経て真言宗を開いた。

真言宗は興教大師が高野山座主の時に古義と新義に分かれ、その後更に分化し多くの派が生まれていく。

真言宗の教育施設

高野山大学(高野山)、種智院大学(京都)、大正大学(東京)

真言宗の経典

大日経、金剛頂教、蘇悉地羯羅経、瑜祇経、要略念珠経、般若理趣経

真言宗の教義

真言宗は真言密教とも言い、「即身成仏」を教えの根幹にしている。これは密教の修行の実践により、誰でもただちに仏になることができるという教えである。

密教の修行とは、身体の修行である身密、言葉の修行である口密、心の修行である意密で、合わせて身口意の三密修行と呼ばれる。

真言宗のご本尊

大日如来

真言宗の脇掛

分派によって様々なまつり方がある。

高野山真言宗の場合、(右)弘法大師・(左)不動明王

真言宗・日常のおつとめ

称名と般若心経をとなえ、信仰によってお不動さまや観音さまの真言をとなえる。一般的には「南無大師遍照金剛」。

真言宗の仏壇のまつり方

分派が多く、地域による違いもあり、飾り方は様々だが、例として高野山真言宗の場合、中央にご本尊である大日如来、向かって右に弘法大師、左に不動明王をまつる。

豊山派・智山派では左に興教大師、あるいは不動明王か観世音菩薩、地蔵菩薩などをまつることが多い。

※地域や仏壇の大きさによってまつり方が違う場合がありますので、正しくは菩提寺にお聞きください。

真言宗公式サイト

高野山真言宗 https://www.koyasan.or.jp/
真言宗智山派 https://chisan.or.jp/
真言宗豊山派 http://www.buzan.or.jp/