曹洞宗について

曹洞宗の歴史

南無釈迦牟尼仏
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釈迦牟尼仏
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永平寺(福井)、総持寺(横浜)
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道元禅師、瑩山禅師
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曹洞宗

日本に曹洞宗を開いた道元は内大臣久我通親の子として生まれたが幼くして両親を亡くした。13歳の時に比叡山に登り天台経学を学ぶ。しかし天台宗に疑問を抱き、18歳で建仁寺に栄西を訪ねる。そして中国に渡り、如浄を師として曹洞禅を学んだ。

身心脱落の境地を得て帰国した道元は、氏に興聖寺を開く。その後、越前に移り永平寺を建て、自らの理想とする正伝の仏法の提唱と弟子の養成につとめた。

道元から四代目に当たる瑩山は多くの優れた弟子を養成しながら大衆教化にもつとめ、現在日本最大の寺院数を誇る曹洞宗の素地をつくった。曹洞宗では道元を宗派の父、瑩山を母にたとえ、両祖と仰いでいる。

曹洞宗の教育施設

駒澤大学(東京)、愛知学院大学(名古屋)、鶴見大学(横浜)、東北福祉大学(仙台)

曹洞宗の経典

正法眼蔵、修証義、般若心経、観音経、法華経、大悲心陀羅尼、普勧坐禅義、坐禅用心記、伝光録

曹洞宗の教義

曹洞宗の修行の基本は坐禅。修行は坐禅だけに限らないが、ただひたすらに坐禅を行うこと(只管打坐)を最も重要に考える。そして坐禅の心と姿で日常の生活を生きていくこと(即心是仏)を説く。

坐禅の力は、必ず個人生活、社会生活に現れてくる。つまり坐禅と日常生活は一つ(禅戒一如)だという。日常生活をたいせつにして、今ここで生きているかけがえのない命を事実のままに生きることこそが修行であり、この自己の修行がそのまま仏の行であると教えている。

曹洞宗のご本尊

釈迦牟尼仏

曹洞宗の脇掛

(右)道元禅師・(中央)釈迦牟尼仏・(左)瑩山禅師

曹洞宗の日常のおつとめ

毎朝毎晩、仏前にお茶やご飯をお供えして称名をとなえる。できれば般若心経、観音経。修証義を読誦する。
「南無釈迦牟尼仏」と唱える。

曹洞宗の仏壇のまつり方

仏壇の中央にご本尊の釈迦牟尼仏をまつり、向かって右に高祖承陽大師道元禅師を、左に太祖常済瑩山禅師を配して「一仏両祖」の三尊仏形式としてまつる。
(一仏両祖を一本とした、三尊仏の掛け軸もある)

※地域や仏壇の大きさによってまつり方が違う場合がありますので、正しくは菩提寺にお聞きください。

曹洞宗公式サイト

曹洞宗 https://www.sotozen-net.or.jp/