天台宗について

天台宗の歴史

南無阿弥陀仏
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延暦寺
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伝教大師(最澄)
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天台宗、天台寺門宗、和宗

日本で天台宗を開いた伝教大師最澄は様々な仏教を学び修行した。やがて天台大師の教えに出会い、「中国に渡り天台宗の極意を学ばなければならない」と決意し中国に留学をする。そして中国で研鑚を重ねた後に多くの仏教典籍と共に帰国し日本に天台宗を開いた。

その後、慈覚大師円仁・智証大師円珍・五大院尊者安然・慈慧大師良源・恵心僧都源信・慈眼大師天海らの名僧によって天台宗は発展を遂げることになる。

天台宗の教育施設

大正大学(東京)、比叡学院(大津)

天台宗の経典

法華経、大日経、金剛経、蘇悉地経、梵網菩薩戒経、仁王般若経、阿弥陀経、観無量寿経、無量寿経

天台宗の教義

『妙法蓮華経(法華経)』こそ、仏陀の教えの究極を説いたものとする。この法華経を中心に、菩薩戒、顕教・密教・禅法などを融合した総合仏教といえる。これを「四宗相承(ししゅうそうじょう)」と言い、円・密・禅・戒、そしてすべての人、生物、存在には仏になる可能性があると教えている。

天台宗宗憲には「天台宗は宗祖大師立教開示の本義に基づいて、円教、密教、禅法、戒法、念仏等いずれも法華一乗の教意をもって融合しこれを実践する」とある。

天台宗のご本尊

阿弥陀如来(特に規定はなく、釈迦如来、観世音菩薩、薬師如来をおまつりすることもある)

天台宗の脇掛

(右)天台大師・(左)伝教大師

天台宗の日常のおつとめ

称名と般若心経をとなえる。正式には「南無宗祖根本伝教大師福聚金剛」だが「南無阿弥陀仏」を唱えることが多い。

天台宗の仏壇のまつり方

ご本尊は久遠実成無作の本仏である釈迦如来だが、阿弥陀如来をまつることも多い。それぞれの信仰によって薬師如来、観世音菩薩、不動明王、毘沙門天などをまつることもあり一般的には菩提寺のご本尊にならう。

向かって右側に天台大師を、左側には伝教大師のご影像をかかげる。

※地域や仏壇の大きさによってまつり方が違う場合がありますので、正しくは菩提寺にお聞きください。

天台宗公式サイト

https://www.tendai.or.jp/