各宗派別 お仏壇のまつり方

お仏壇の種類・仏具のまつり方は宗派によって違います。ここでは、各宗派の概要と、宗派ごとの仏壇のまつり方(各宗派名をクリック)をご紹介します。

天台宗

天台宗の名のルーツは中国の浙江省天台県にある天台山にある。中国隋代に天台宗を開いた天台大師は、天台山を修行の地に定め根本道場を開いたため、天台大師と呼ばれ、その系譜を天台宗と呼ぶようになった。


真言宗

7世紀中頃のインドで、当時衰退の傾向にあった仏教の復興運動が起きた。この運動によって密教が盛んになり、西インドで『大日経』、南インドで『金剛経』が成立。
『大日経』は善無畏三蔵によって陸路で、『金剛経』は金剛智三蔵によって海路で中国に伝えられた。中国に渡った密教は、初めはこの2派に分かれていたが、空海の師匠である恵果和尚によって統一される。


浄土宗

宗祖の法然は幼くして亡くなった父の遺言に従って仏の道を志した。25年間、救いの道を求めて苦悶しながら仏道を追い求め、善導大師の教えに触れて浄土宗を開宗する。


真宗大谷派


浄土真宗本願寺派

親鸞は20年間にわたり比叡山で修行をするが、比叡山の仏教に絶望して浄土宗の宗祖法然を訪ねる。そこで法然の専修念仏の教えに感銘し入門する。

しかし、念仏禁止例が発布されて流罪になる。その先で結婚した親鸞は非僧非俗の境地をひらく。流罪が許された後、妻子を伴って関東で布教を始める。そして浄土真宗の根本聖典となる『教行信証』を執筆、この年が立教開宗とされている。


臨済宗

禅宗では弟子が師匠から法を受け継ぐことを特に重視する。それは仏教会園お釈迦さまの悟りを引き継いでいるということを大切にするからである。

禅宗はお釈迦さまから二十八代目に当たる菩提達磨によって中国に伝えられた。そして達磨から六代目の六祖慧能、更に慧能から五代目の臨済義玄に法が引き継がれ中国に臨済宗が開かれた。


曹洞宗

8世紀初め頃の中国の禅僧である洞山良价の「洞」と、その弟子である曹山本寂の「曹」をとって「曹洞」としたのが曹洞宗の名前の由来とされている。


日蓮宗

12世紀頃、日蓮は12歳で天台宗の清澄寺に入り、16歳で得度する。21歳の時に比叡山へのぼり修行研鑚を続ける。

『法華経』が救いのよりどころになると確信し、日蓮宗の立教を宣言する。