もうそろそろ、お正月が近づいています。12月は忙しくて慌ただしくて、というご家庭が大半だと思います。お正月は、歳神様を家に招く行事です。年神様は健康をもたらし、子孫繫栄や五穀豊穣を授けてくれる神様だと言われています。今回はお正月に欠かせない神棚の祀り方、お参りの仕方をご説明します。

神棚の祀り方(一社宮)

神棚の祀り方(三社宮)
■お供えの仕方
神棚には毎日、神饌を上げます。基本的な神饌は米・塩・水であり、米は洗米か朝炊きたてのご飯、水は毎朝の初水(初めて汲んだ水)を上げます。また、お酒や珍しいもの、四季の初物なども上げます。
■二拝二拍手一拝
お供えが終わったら拝礼をします。拝礼の方法は2回お辞儀をし、2回柏手を打ち、1回お辞儀をする二拝二拍手一拝が基本。
■お札(神札)は神宮大麻が中心
お札のお祀りは伊勢神宮のお札(天照大神・神宮大麻)が中心となります。伊勢神宮のお札と氏神神社のお札さらに崇敬する神社のお札の3枚を持ちこれを並べてお祀りする場合には中央に伊勢神宮のお札、向かって右に氏神神社のお札、左に崇敬する神社のお札をお祀りします。重ねる場合には手前から伊勢神宮のお札、氏神神社のお札、崇敬する神社のお札という順番にします。
■お札は1年ごとに新しくします 地域によっては神棚も
お札は1年間お祀りし、古くなったら神社へ返します。お正月の場合であれば1月15日の小正月に左義長やどんど焼きの神事を行う神社もあり、そこで神札を焼納します。業界内には神札や古くなった神棚の焼納祭を行うところもあります。地域によっては神棚をお正月ごとに新しくするところもあります。

お札の配置例