東京仏壇の製作工程をご紹介します。
東京仏壇が出来るまでには、大きく分けて4つの項目があります。

(1)木地工程

木取り(きどり):

6ヶ月以上乾燥した木材を寸法に合わせ、切ったり削ったりします

部材作り:

部分となる支輪、台輪などを作ります

木地組立:

各部分を点検し、枠組みを行い仏壇の基礎となる箱枠を作ります

(2)彫刻工程

下絵書き:

欄間、奥柱、須弥壇などに使用する木取りされた材料に、彫刻の下絵を描きます

ミシン挽き:

下絵の図版のうち透かしになる部分をミシン鋸で切り取ります

荒彫り:

図柄に応じて数十種類の鑿(のみ)を使い分けて立体的に掘り出します

彫刻仕上げ:

荒彫りした図柄をきめこまかに彫り込み、きれいに仕上げます

(3)塗り工程

塗り塗り工程には、次の2種類があります。

<1>ウレタン仕上げ

<2>拭き漆仕上げ(伝統工芸品)

下塗り…木地表面を紙やすりで滑らかにしたのち漆を塗ります
仕上げ塗り…中塗り、上塗りを数回繰り返したのち瀬〆漆(せしめうるし)で丹念にみがきます

(4)組み立て工程

仕上げ:

各部分を取揃え、紋章を張り、天井、裏板などを取り付け、欄間をはめ込み完成します