真言宗のお仏壇の祀り方
真言宗の御本尊 大日如来
須弥壇の中央に安置する本尊
お仏壇の内陣には、御本尊に大日如来を安置します。左右のひじを胸の前で曲げ、左手の人差し指を立てて右手の拳(こぶし)で包み込む独特のポーズと、菩薩の装いをしています。
本尊の両脇に安置する脇侍(わきじ・きょうじ)
左の脇侍には不動明王、右には弘法大師空海を安置します。
真言宗の教えと宗派の知識
真言宗は弘法大師空海によって開かれた密教と呼ばれる宗派です。真言宗のルーツをたどると、大日如来から金剛薩埵菩薩、龍智、金剛智、不空、膳無畏、一行、恵果、空海と続いていますが、明らかにお釈迦様が説かれた顕教(輪廻転生を繰り返して長い時間をかけて悟りを得る)と異なり、即身成仏というのが、基本的な教えになっています。そのため呪術的な要素が強く、平安時代においてはかなり流行したようです、現在は、呪術的な要素は薄れ、弘法大師様の功徳を求めて多くの人々から信仰を集めています。
空海とはどんな方ですか
弘法大師空海(香川県出身)です、空海は、遣唐使の留学生として真言八祖の一人である恵果から密教を伝授され、膨大な経典や仏像仏具を日本に持ち帰ります。宗教的な奇跡から土木事業を行い、さらに三教指帰など多くの書籍を執筆、また綜芸種智院などの学校も作り、教育にも力を入れました。
真言宗の仏具荘厳