日蓮宗の仏壇・仏具の祀り方 日蓮宗は、鎌倉時代に「日蓮聖人」によって開かれた宗派です。法華経の功徳の大切さを教えられています。

日蓮宗の仏壇・仏具の祀り方 日蓮宗は、鎌倉時代に「日蓮聖人」によって開かれた宗派です。法華経の功徳の大切さを教えられています。

須弥壇の中央に安置する本尊
日蓮宗におけるご本尊は、「大曼荼羅」の掛軸になります。その前に、「日蓮聖人」の木像や三宝尊を祀る場合もあります。また、日蓮聖人の木像のみをお祀りする方もいらっしゃいます。

本尊の両脇に安置する脇侍(わきじ・きょうじ)
本尊の両脇には、向かって左に「大黒天」、向かって右側に「鬼子母神」をお祀りします。

日蓮宗の教えと宗派の知識
日蓮宗は鎌倉時代に日蓮によって開かれた仏教宗派であり、総本山は山梨県の身延山久遠寺です。寺院は日本各地に約5300か所あります。法華経を根本経典として、法華経の功徳は「南無妙法蓮華経」というお題目に集約されているとされています。そのため、お題目を唱えることを重要視しています。

日蓮聖人とはどんな方ですか
日蓮宗の宗祖、日蓮聖人は、相次ぐ自然災害や争乱などで混乱を極めた鎌倉時代に生き、幾多の困難に見舞われながらも、強い信念のもと、お釈迦さまの教えを日本の地でひろめた人物です。人々の苦しみを取り除き、社会全体が幸せになるように願った日蓮聖人は、来世ではなく今を生きることの大切さを説き、法華経への信仰にその生涯を捧げました。日蓮聖人が説く、お釈迦さまの功徳が集約された「お題目」の世界は、今もなお多くの人々の心の拠り所となっています。