浄土宗の仏壇・仏具の祀り方 念仏をとなえれば、誰もがひとりのこらず救われる教え

浄土宗の仏壇・仏具の祀り方 念仏をとなえれば、誰もがひとりのこらず救われる教え

浄土宗のお仏壇の祀り方

阿弥陀如来立像(左)・坐像(右)

須弥壇の中央に安置する本尊
浄土宗におけるご本尊は、「阿弥陀如来」になります。多くは舟型の後光が付いた立像ですが、座像でも良いとされています。

本尊の両脇に安置する脇侍(わきじ・きょうじ)
ご本尊様の両脇の、向かって左に「法然上人」向かって右側に「善導大師」の仏像または掛軸をお祀りします。

浄土宗の教えと宗派の知識

浄土宗というのは法然上人を宗祖とする宗派で、鎌倉仏教の1つに数えられています。日本で開かれた浄土宗は、「専修念仏」を主な教えとし、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで極楽往生できると考えらえている宗派です。
浄土宗の総本山は京都府京都市にある「知念院」であり、本尊となるのは阿弥陀仏阿弥陀如来です。また、この知念院は法然上人が半生を過ごし、最後を迎えた場所であることでも知られています。

法然とはどんな方ですか
法然上人は、今から約860年前(西暦1133年)に現在の岡山県(当時は美作の国と呼んでいました)でお生まれになりました。15歳のとき、正式な出家の身(僧侶)となられました。法然上人は「観経疏」という唐の善導大師がお書きになった書物に導かれ、「これですべての人々が救われる」という確信を得られました。こうしてついに承安5年(西暦1175年)43歳の春、法然上人は浄土宗をお開きになられました。